夏コミに向けて鋭意開発中のSFロボットアクションゲーム!
ゲームシナリオとなる原作が段々と仕上がってきております。
やー・・・イイね。
こうしてジワジワと出来上がってくる感じ。
現在、エピローグ~第一章までで22頁ぐらいのボリューム。
予定では、全7章構成になる見込みだから・・・大作だな(笑)。
夏のゲームは第二章までが収録される予定(希望)です。
自分ではこんなの書けないから、勝手な希望をドンドン出しつつ推敲中。
第一稿のさわり部分を限定公開しましょう。
原作:ひむろ某@チェキ猫
原案:時岡てつお@ときおか研究所。+楽しい仲間たち
アースター暦100年 超電脳衛星『クリムゾン』
「うーん・・・こんなものか・・・」
難しい顔をしてモニターを見つめていた少年は、頭を振りながら呟いた。背の高い、色白の少年である。深紅色の少し長めの髪は、ぼさぼさのまま無造作に一つに束ねられており、着ている白衣もかなりよれよれだ。
「どうしたのですか? 緋色」
少年の背後から、静かに声がかけられた。声をかけてきたのは、肩から背中にかかるぐらいの黒髪をした少女だ。年齢は緋色と同じくらいに見える。涼しげな目元をもつその表情からは感情が読み取りにくく、何処か神秘的な雰囲気だった。
「やあ、零、良いところに来たね。ちょうど今、君のデータ解析がひと段落したところなんだ。早速この結果をもとに新たなアルゴリズムを・・・」
緋色と呼ばれた少年は振り返らず、モニターを見つめながら答えた。
「ありがとうございます、緋色。でも、そろそろお休みになった方が良いですよ」
「え?休む?やっと本調子になってきたところだよ?」
緋色は素知らぬ顔でデータの打ち込みを続けた。
「零の言うとおりですわ、緋色さん」
そこに、もう一人、女性の声が重なった。
「・・・ああ、小鳥も来たのかい?」
その声に、緋色は初めて振り返った。
そこには、零と少し似た感じの黒髪の少女がいた。年の頃は十二歳ぐらいだろうか、幼い容姿ながら、その理知的な瞳が印象的であった。
「研究も大事ですけど、体のことも気を付けないと・・・」
小鳥と呼ばれた少女は、心配そうにその瞳を曇らせた。
・・・・以下、ワクワクして待つべし